どうも。
作業療法士と鍼灸師のダブルライセンス、うれしや鍼灸院吉祥寺の池田です。
今回は、2024年に多くの方に読んでいただいた記事を振り返り、未来のお客様に向けて、そして未来の自分に向けて綴ります。
2024年に注目を集めた記事の一つに、
『鍼灸師のためのカルテの書き方とSOAPについて』がありました。
これは14年前に書いた外部ブログ=アメブロの記事です。
(ホームページはリニューアルの度に過去記事が途切れてしまっていますが、アメブロでは開業前からの過去の記事もご覧いただけます。)
ただ、今の私は当時とは違う治療を行っています。
お客様の状態を記録する方法も変わりました。
これは、15年以上におよぶ試行錯誤の積み重ねによるものです。
私が常に大切にしているのは「お客様一人ひとりに合った治療」を提供すること。
そのためには、表面的な症状だけでなく、その奥にある根本原因を捉えることが重要だと考えています。
治療家として駆け出しの頃は、「痛いところに治療すれば良い」と思っていました。
しかし、それでは根本的な解決にならないことが多く、お客様の本当の苦しみを理解するためには、もっと深く原因を探る必要があると気づいたのです。
それは、まるで迷路をさまようような、気の遠くなるような作業でした。
様々な勉強会に参加し、多くの治療法を学びましたが、学んだことをそのまま使えるとは限りません。
お客様一人ひとりの身体の状態、生活習慣、そして心の状態も異なるからです。
そこで、私は二つの大切なことに気づきました。
一つは、「自分自身の課題」です。
私は女性で小柄なため、体格の良い男性と同じように力を使う手技はできません。だからこそ、力任せではない、効果的な方法を追求する必要がありました。
解剖学や生理学といった身体の仕組みを深く学び、最小限の力で最大限の効果を引き出す方法を編み出しました。
もう一つは、「お客様それぞれの課題」です。
同じ「肩こり」という症状でも、その原因は人それぞれです。
長時間のデスクワーク、過去のケガ、ストレス、姿勢の悪さなど、様々な要因が複雑に絡み合っています。
だからこそ、一人ひとりの背景を丁寧に伺い、根本原因を探っていく必要があるのです。
過去に私の治療を受けたことがある方は、変化を感じているかもしれません。
「以前と違う治療法になったけど、より良くなった」
というお声をいただくこともあります。
それは、私が常に学び続け、進化し続けている証だと考えています。
現在、私の元には他の治療家の方も治療を受けに来られます。
「どのように治療法を組み立てているのですか?」
と聞かれることが多いのですが、それは一言で説明できるものではありません。
なぜなら、私の治療はリハビリテーションの視点を大切にしているからです。
リハビリテーションとは、単に機能を回復させるだけでなく、「その人らしく生きる」ことをサポートする考え方です。
お客様が現在の身体の状態、生活環境の中で、最大限の力を発揮できるように、最適な方法を一緒に探していく。それが私の治療の根幹にあります。
例えば、同じ「腰痛」でも、スポーツをしている方と、デスクワーク中心の方では、アプローチの方法が異なります。
それぞれの生活スタイル、身体の使い方、目標に合わせて、鍼灸、徒手医学、運動療法などを組み合わせ、最適な治療プランを提案します。
これは、私とお客様との共同作業です。
お客様の声を丁寧に聞き、状態をしっかりと把握した上で、最適な方法を一緒に考え、実行していきます。
もし私自身が体調を崩したとしたら、自分のことを深く理解し、最適な治療をしてくれる先生を選ぶでしょう。
だからこそ、私は「自分が受けたい治療」を追求し続けています。
当院に長く通ってくださっているお客様からは、
「先生の治療はいつも進化していて面白い!」
と言っていただけます。
また、久しぶりに来院されたお客様からは、
「以前と違うけど、今の治療の方がより効果を感じる」
という嬉しいお言葉もいただきました。
過去のブログ記事を残しているのは、私自身の成長の記録です。
「あの頃から確実に進化している」ということを確認するためです。
そして、これからも学び続け、進化し続けることで、より多くの方の健康をサポートしていきたいと思っています。
この文章も、未来の私から見れば、まだまだ未熟なものかもしれません。
しかし、私は常に「お客様にとって最善の治療」を追求し、進化し続けることを約束します。
おあとがよろしいようで<(_ _)>
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