非特異的腰痛の運動療法の第2版が出版されたので早速購入しました。

書籍の話の前に、この本に至るまでのお話をします。
この本の初版が出版されたのは約10年前です。
それから更に遡ること、数年前。
当時の私は、鍼灸療法と運動療法に行き詰まりを感じていました
というのは、古典通りに鍼灸療法したって、結果が出ないから
単に、私の腕が悪いのか?
それとも、他に良い治療があるのか?
巡り巡った結果、
「あ…、そういえば、背骨や骨盤帯のことってよくわかっていないじゃない、私」
となり、ならばと背骨と骨盤帯に関する勉強会は片っ端から行くと心に決めて行動に移しました。
本当にいろんな勉強会やセミナーに参加しましたよ~。
その中で異彩を放っていたのが、今回の書籍の著者:荒木先生でした。
荒木先生のセミナーに参加した時、
自論を展開せず、世界中の論文から得たことを臨床で実践し検証して、
この場合にはこれが使えると説明していて、
さらにそれを否定する見解がある論文も同時に紹介していて、
でも、この設定条件だと検証の余地があるのでは?と解釈も説明されていて
「はあ?!自論展開じゃないの?
俺のこの技、サイコーじゃないの?
それを否定している論文も読んで、それも認めているわけ?
でも、その場合の条件はこれだから合わないと客観的に説明されるのは、今までになかった!!!」
となったのが、目から鱗が落ちる、と実感した時でした。
だって、それまで行っていたセミナーは
「ボクが見つけたサイコーのワザ」
みたいなものばかりだったから。
そのワザはオールマイティみたいに吹聴するけど、どうなのよ?と感じていたから。
臨床現場には、それが有効になる条件や環境と同時に有効性に欠ける条件や環境ある概念と出会えたことは、私にとって大きな転機となりました。
とある事象についての論文を読むということは、
肯定条件と否定条件の両方を知ることになり、
いま目の前にある状況において最善策を取るには
どうすべきなのかを深く考える選択肢を増やします。
それから御縁あって、日本臨床徒手医学協会のセミナーに1期生として参加させていただくことになりました。
ヤル気だけはあるけど物覚えは悪いし諸々空振りばかりしていた自覚はありつつ最後まで喰らいついて、良き仲間にも恵まれ、なんとか無事に修了させていただきました。
※なお、当院のHPの『様々な分野のプロからひと言』にて
荒木先生から推薦のお言葉をいただいております。
所謂、お客様が
「治療の仕方が大きく変わった」
と仰られるターニングポイントになったのはこれがきっかけです。
前置きが長くなりましたが、、、、。
当院で脊柱や骨盤帯を正中化してから検査する意味や、
※脊柱・骨盤帯の正中化とは、脊柱・骨盤帯の機能的非対称を整えること
非特異的腰痛という痛みの原因を追求するため手順とその運動療法は、
この書籍を参考にしています。

ざっと見て、水色の付箋が貼ってあるところが、初版と違うところでした。
これからまた、今も更に良い治療方法がないか?と試行錯誤する日々になりそうです(*‘ω‘ *)
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